3国産ワクチン3回輸入ワクチン2回表1 A型肝炎ワクチン接種回数(初回、1・6ヶ月後)3回接種後5年間有効(初回、6ヶ月後)効果持続期間初回接種後2週間で抗体価が上昇し、その後1年有効2回接種で約20年間有効その他渡航まで時間がない時に便利でした。その頃の日本人はA型肝炎に免疫を持っていましたが、1950年以降に生まれた日本人の殆どは、このウイルスに免疫がありません。免疫がないまま流行地域でウイルスに汚染された水や生野菜、果物、甲殻類を摂取すると感染、発病してしまいます。腸チフスの流行地域も、A型肝炎とほぼ同じです。世界中の広い地域で感染する危険性があります。腸チフスはウイルスではなく細菌による感染症ですが、A型肝炎と同様に汚染された水や食物を摂取して感染します。おもな症状は下痢と発熱です。また殆どの日本人は腸チフスに対する免疫を持っていません。A型肝炎と腸チフスは、いずれもワクチンで予防できます。A型肝炎を予防するワクチンには2種類あります。国産ワクチンと輸入ワクチンです。表1に両者の違いを示します。国産ワクチンは、計3回接種すると免疫が獲得できます。効果の持続期間は約5年間です。…
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