不登校、摂食障害、怠学、家庭内暴力、家出自殺薬物家出、自殺、薬物の乱用、精神障害など など一次的、二次的欲求(食欲性的欲求(食欲・性的欲求・集団欲など)時的な一時的な喫煙飲酒 喫煙・飲酒の 試行疾病逃避・さぼり怠学、非行、校内暴力、薬物乱用家出の乱用、家出、性的逸脱行為など など4532 ① 父性(切る機能):社会化(社会の成員としての行動様式、規範を習得する)を促進②母性(受容する機能):個性化(自己同一性を確立し自己実現する)を促進② 母性(受容する機能):個性化(自己同性を確立し、自己実現する)を促進非社会的行動図表5.青年期の精神構造青年期の人格発達課題青年期の人格発達課題超自我コントロールが緩み、自我理想コントロールが強まる青年期青年期の精神構造と問題行動青年期の精神構造と問題行動と問題行動問題行動健康な大人健康な大人自我収縮的自我拡張的冒険冒険葛藤状態反社会的行動当てはめてみると、薬物依存者と薬物との関係がよく理解出来ると思います。最初は「シンナー遊び」であったものが、「シンナー狂」、すなわちシンナー依存者になってしまう。乱用者、依存者にとって、薬物は「0.5の対象」であり、面倒な人間的配慮なしに、自分が求める時に薬物を体内に入れさえすれば、非常に安直に自分の求める効果が期待通りに得られる。孤独感から解放され、心が慰められ、自分本位の時間を過ごすことが可能となるのです。薬物依存の状態では、この一時的な「遊び」の世界に没頭してしまい、現実の世界に立ち戻るための<セルフ・コントロールの能力>が衰えてしまっていると考えられます。 薬物依存の生活を続けていると、何かやろうとする意欲がそがれたり、自分の思い通りにならないと直ぐにイライラしたり怒りっぽくなったりと、<性格変化>が出てまいります。薬物乱用が小学生時代から始まると、時には<人格形成不全>と言う状態になってしまいます。このような状態では、普通の人間関係が取れなくなり、孤独に悩み、一層薬物依存症からの回復が難しい状態になるのです。 青年期には、人生上の2つの「人格発達課題」をこなす必要があります。健康な大人になるためには、①<社会化>:社会の成員としての行動様式、規範を習得する過程と、②<個性化>:自己同一性を確立し、自己実現する過程をこなす必要があります。「個性豊かに」といっても、大麻などを平気で所持・使用するなど法律を無視しては、健康な大人にはなれないのです。先ず、社会のルールを遵守して、その中で個性を発揮する必要があるのです。青年(図表5)Ⅳ薬物の乱用・依存が何故に若者の問題であるのか?
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