知っておきたい薬物の乱用・依存に関する基礎知識
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20徳井達司:大麻精神病~大麻の精神作用とその影響~.依存性薬物情報シリーズNo.9「大麻乱用による健康障害」;pp83-112,(1998),依存性薬物情報研究班(班長加藤伸勝)編集,京文社印刷を参照図表21.大麻乱用患者(29歳男性,高校・デザイン学校を卒業した人)が書いた反省文(知的障害:漢字がほとんどみられない文章)反省文(知的障害:漢字がほとんどみられない文章)(知的障害:漢字がほとんどみられない文章)(知的障害:漢字がほとんどみられない文章)8.違法ドラッグ乱用による問題 首都圏では法規制の網を逃れる目的で、バスソルトやお香として販売されている脱法ハーブの喫煙が流行している時期に、平成23年頃から広島では脱法ドラッグとしてMDPV(通称メリーさん)の他、規制の網を逃れた脱法新薬が販売・乱用され、一時は取締りが追い付かない状況にあったのです。1 )違法ドラッグ関連精神疾患の症状の概要   広島県・市から精神科救急医療センターとして指定を受けている医療法人せのがわ瀬野川病院においては、既に平成23年10月から違法ドラッグ関連精神障害の入院を認めました。平成24(2012)年1年間になると、合計20名もの入院患者を数えました。その主な特徴を列記しますと、①過去に然書かない。仮名ばかり書いてある。まるで小学校1年か2年みたいだ」とか、「複雑な話をしても、込み入ると全然理解できないようだ」という訴えがあったそうです。この症例は親が訴えた例ではないのですが、大分時間が経ってくると、漢字が増えてきたそうです。

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