大麻危険性の認識と入手のしやすさ過去30日間の大麻乱用%0%095040302010L.D.Johnston et al. Monitoring the Future National Results on Drug Use 2012 Overview より勝野作図100908070605040302010図表8.米国高校生における大麻乱用の危険に対する 認識1975197719791981198319851987198919911993199519971999200120032005200720092011なく、学級担任がホームルーム活動の中で正しい知識の普及・啓発を推進する先駆的な取組みが整備されております。 図表8では、米国で1975年から2012年までの38年間における大麻(マリファナ)の入手しやすさは、ご覧のように90%前後でほぼ一定です。このような条件下で、1970年代後半のように<薬物乱用の危険性の認識度>が低いと、<現在乱用中(過去1ヶ月間に薬物の乱用経験を有すること)の比率>は1978年のように40%近い値まで上昇しますが、きちんと学校教育の現場や地域における啓発活動の推進によって、<乱用の危険性の認識度>が高まっていくと、現在乱用中の者の比率は1991、92年のように10%近くまで押さえ込むことができることが分かります。図表7と図表8のグラフは岐阜薬科大学学長の勝野眞吾先生から提供されました。 現在のところ、学校現場における薬物乱用問題はかつてのシンナー等有機溶剤の乱用のような大流行は見られないものの、昨今のいわゆる脱法ドラッグ(違法ドラッグ)の乱用や睡眠薬や精神安定剤など医療上処方される向精
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