知っておきたい放射線の正しい知識
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放射能の量 45放射線の単位を雨に例えてみると1最初の量1/2半減期1/41/81/16半減期半減期半減期時間ベクレルBqグレイGyシーベルトSv●ベクレル = 単位時間に降る雨粒の数●グ レ イ = 人に当たってぬらした水の量●シーベルト = 人にあたった影響放射性物質が放射線を出す能力を表す単位つまり、放射能の強さを表す単位放射線のエネルギーがどれだけ物質に吸収されたかを表す単位放射線を浴びた時の人体への影響度を示す単位(2)放射線に関する単位 放射能は「ベクレル」、放射線は「グレイ」「シーベルト」という単位で測ります。 3種類の単位はこのような関係です。(3)放射性物質の半減期 放射性物質の放射能は時間が経つにつれて減衰していきます。放射性物質の放射能が半分に減少するまでの時間を放射性物質の「物理学的半減期」と呼びます。物理学的半減期は放射性物質に固有の値で、温度、圧力などの外界の影響をうけません。ヨウ素131の物理学的半減期は約8日、セシウム137は約30年です。図に放射能の減り方を示しますが、ヨウ素131の場合は約8日で半分に、16日では4分の1、24日では8分の1にまで減少します。放射性物質の半減期半減期が経過するごとに放射能は半分になっていく。 また、体内に取り込まれた放射性物質は、「物理学的半減期」に伴い減衰するだけでなく、代謝や排泄などにより体外に排出されます。こうした生物学的な過程によって体内の放射性物質が半分に減少する期間を放射性物質の「生物学的半減期」と呼びます。 放射性物質が体内に取り込まれた場合には、「物理学的半減期」に従った減衰と、「生物学的半減期」に従った減少の2つが同時に進みます。両方の半減期を考慮した半減期が「実効半減期」です。実行半減期は、物理学的半減期と生物学的半減期のどちらよりも短い時間になります。放射線に関する単位

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