眩 顔面神経麻痺 ①頭痛、意識障害、手足などの麻痺、ろれつのまわりにくさなどがみられ1213 のど(咽頭・喉頭)の痛みを伴わず、呼吸困難や嚥下障害を急速に ④舌や喉頭の浮腫 →アナフィラキシーショック(薬や食物のアレルギーで舌やのどの粘膜が ⑤飛行機などに長時間じっと乗っていた後や、病気により長期の臥床を行っ →肺血管塞栓、肺梗塞など ⑥もともと不整脈などの心臓疾患があったときなど。 →心不全など ⑦手足の麻痺やろれつがまわらないなどの脳神経症状も同時に出現した →脳幹梗塞など 呼吸困難がなく摂食可能な程度の咽頭痛については、鎮痛剤や市販の感冒薬の使用で様子をみてよいと考えます。 呼吸困難のある場合は窒息による急死の危険がありますので、どのような疾患であってもすみやかな救急受診がすすめられます。急速に出現した嚥下障害については脳血管障害などの有無を確認する必要があります。また、上記の症状がみられる咽頭痛も炎症の程度としては重症でありますので早り道(気道)が狭くなり、窒息の危険が生じてくるため、気道の確保(挿管や気管切開手術)を必要とすることがあります。入院での管理が必要な状態です。(図11) 生じる疾患としては以下のようなものがあります。 腫れたとき)、Quincke(クィンケ)浮腫など ていた後で体を動かした時など。 とき。 期の受診がすすめられます。 早期に受診を必要とする症状については以下の状態があります。 唾液が飲み込めず、常に吐き出さないといけない状態。 横に寝ると苦しくて、常に座った姿勢で過ごさないといけない状態。 耳・鼻・のど(咽頭・喉頭)以外にも頭頸部(顔面と頸部)の疾患については耳鼻咽喉科が担当するものがあります。そのうち、救急診療を必要とする可能性がある症状には以下のようなものがあります。 るとき。 →中枢性の顔面神経麻痺(脳梗塞や脳出血など) ②耳介に湿疹などがみられたり、顔面の麻痺以外にあきらかな症状がないとき。 →末梢性の顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群など) 中枢性の疾患からの顔面の麻痺かどうかを、顔面麻痺以外の症状の有無から確認します。 めまいと同様に頭痛や顔面以外の神経麻痺の症状があれば、脳出血や脳梗塞の一症状としての中枢性の顔面神経麻痺の可能性が高いため、脳神経咽頭・喉頭の痛み、呼吸困難、嚥下障害への対応 救急受診の目安 D:その他の症状顔面神経麻痺への対応 救急受診の目安
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