QAQA2021 脳卒中の予防には、生活習慣の見直しが重要です。たばこをやめる、大酒を飲まない(1日に日本酒なら1合、ビールなら中ビン1本以下が目安)、適切な運動をすることが重要です。 高血圧の予防には塩分控えめの食事、カリウム(野菜や果物に多く含まれています)の摂取、運動(少し汗ばむ程度の早歩きを毎日30分)をすることが有効です。 糖尿病や高コレステロール血症の治療には、適切な食事量、運動に加えて、それぞれ糖分や脂肪分を控えることです。 既に高血圧、糖尿病、高コレステロール血症と診断されている方は、かかりつけ医と相談して、それらの治療を継続する努力こそが脳卒中の予防につながります。 不整脈の一種心房細動は高齢者に多く、これがあると脳梗塞になりやすいことが分かっています。心電図で容易に診断できますので、心電図検査を受け、心房細動があれば、脳梗塞予防のための抗血栓治療を受けましょう。 リハビリテーションによって機能回復をめざしましょう。急性期を脱して最初の3カ月の努力が報われます。脳卒中後の回復は個人差がありますが、普通、最初の数ヶ月で著しく回復し、その後、半年くらいまで緩やかな回復が続きます。発症後半年をすぎると回復はさらに緩やかになります。 回復が頭打ちになってきても、なんらかの形でリハビリテーションを続けてください。寝たきり、自宅での閉じこもりを続けていると、体の動きが全体的に弱ってきます。病院だけがリハビリテーションの場ではありません。デイサービスやデイケア、そして日常生活そのものがリハビリテーションの場です。 何時何分に倒れたかとても大切です。 指令の係員が質問します。 落ち着いて、次の要領で答えてください。 屋外などで住所が分からないときには、目標物を伝えてください。 ○○バス停、○○橋、○○交差点、○○というお店の近くです。 脳卒中は予防できるのですか。その方法を教えてください。 脳卒中になったらどの程度回復するのでしょうか。 救急車を呼ぶときには 救急車を呼ぶときには 119番通報の仕方 「火事」か「救急」か? 「救急」です! 住所又は目標物は? 「○○区 ○○町 ○○丁目 ○○番 ○○号 △△マンション ○○○号室」です。 なにが、いつ起こったのか? 急病人です。 ○○歳位の男性が、仕事中に急に気分が悪くなり倒れました。 意識がかすれています。右または左の手足が動きません。 どんな様子なのか? 「呼びかけても、反応がありません。」 「呼びかけて、眼が開きます。半身が動きません。」 「意識はしっかりしています。しかし、半身がしびれています」 ※呼びかけても反応がない場合には、呼吸の有無について観察して伝えてください。 (電話による応急手当の指導が必要か判断するためです。) 「嘔吐しています」 「頭がバッドでたたかれたように痛みます」 「けいれんをおこしています」 1
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