453指先、爪の間を 2手の甲を伸ばす 1手の平を合わせ 6手首を忘れずに 5親指と手の平を ねじり洗いする 4指の間を十分に 下の写真は、ある学生の手に水性の絵具を塗って、「目隠し」をして「30秒間」で手を洗ってもらった時のものです。 手洗いは、欧米の看護師さんの間でも意外とトレーニングしなければうまくできないと言われています。自分の洗い残ししやすい部位を意識しながらやることは有効だと思います。いかがでしょう、ご家庭でもお子さまとお風呂場などで遊びながら確かめられてみられては…。また、図1に、一般的に洗い残しをしないようにするために、どのようなやり方をしたらいいのかを示します。参考にしていただければと思います。ただ、手を洗う場所の順番は気にする必要はありません。洗い残しのないように自分なりの工夫をされることが重要ですし、面白いところかもしれません。決していつもきれいには洗えませんが、ここぞというときは洗えるようになっておきたいものですね。 (図1) 熱を出している人が急に吐いたりして、吐物の処理をしなくてはいけない時がありますよね。また、下痢便を処理しなくてはいけなくなる場面もあるかもしれません。このようなとき、できることでしたら、手袋を用いてください。台所用の薄手の使い捨てのもので十分というか、そのほうが適当です。処理が終わったら手袋はすぐに密閉して捨ててください。手袋をすると、素手で触るより格段に手に病原微生物がつく確率が減ります。ただ手袋をしたからといって油断しないで、処理が終わったら、流水と石鹸による手洗いを忘れないでください。手袋には穴が開いているかもしれないからです。 正しい手洗い手順 よくこする 洗う ようにこする 入念にこする 洗う 広島大学病院感染管理室 リンクナース 教育・啓発グループ作成 吐物や汚物の処理
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