家庭で知っておきたいAED
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2助けと119AEDを呼ぶ121A23肩をたたいて意識の確認 心肺蘇生とは、傷病者が呼吸をしていない、心臓が動いていない状態に陥ったとき、呼吸および循環を補助し、傷病者を救命するために行う処置をいいます。  心肺蘇生を行うにあたっては、まず傷病者の容態を観察し、適切な手順に従って必要な処置を行います。  通常は傷病者を発見した場所で処置を開始します。ただし、道路や火災現場など危険な状況では最初に救助者自らの安全を確認してください。次に傷病者を安全な場所に移動してください。  心肺蘇生が必要な場合とは、傷病者の意識がない状態および呼吸をしていない状態です。  1 意識の確認  誰かが倒れるのを目撃したり、既に倒れている人を発見したら、まず意識があるかないかを確認してください。道路などでは自らの安全に気をつけながら傷病者に近づきます。「大丈夫ですか」とか、「もしもし」とか問いかけながら傷病者の肩を軽くたたきます。  2 助けとAEDを呼ぶ  貴方の呼びかけに対して反応(目を開ける、応答があるなど)がなければ、大きな声で「だれか来て!」と叫んでください。通りがかりの人を見つけたら、“そこの貴方、助けてください”と助けを求めてください。そして、その人に119番通報を依頼してください。  とにかく、助けを呼ぶことが先決です。  また、自動体外式除細動器(AEDという)があれば持って来てもらうよう依頼してください。  3 あご先挙上と呼吸の確認  心肺蘇生を行うためには、傷病者を仰向けにする必要があります。 横向きやうつ伏せに倒れている場合は片手で頭部を支えながら体をねじらないようにして仰向けにします。  傷病者の下あごの先を突き上げるようにすること(“あご先挙上”といいます)により空気の通り道が広がります。  次に、あご先挙上を行ったままで傷病者の胸とお腹の動きを注意深く観察してください。もしも胸やお腹の動きがみられない場合は、“呼吸がない”と判断し、直ぐに人工呼吸と胸骨圧迫を開始してください。ただし、人工呼吸を行いたくない場合は胸骨圧迫のみでも構いません。  胸やお腹の動きがみられ、“ゴロゴロ”や“ヒューヒュー”といった呼吸をする音が聴こえる場合は、そのまま、あご先挙上を行ったままで救急車の到着を待ってください。 心肺蘇生(CPR)とは心肺蘇生の手順あご先拳上 呼吸の確認あご先を上げ、口元にほほを寄せ呼吸の確認意識が 意識が ない! ない!

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