家庭で知っておきたいAED
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1 …………………………… 8  平成16年7月、厚生労働省より非医療従事者(一般市民)によるAED(自動体外式除細動器)の使用が認められ、本邦でも誰もが除細動を行うことが可能となりました。現在、日本では、病院外での「心臓が原因の心停止」は年間約3万件、一日あたり約100名の方が心臓突然死で亡くなっています。これは交通事故による死者数の3〜4倍にのぼりますが、この院外心肺停止患者の救命率・社会復帰率は、早期の除細動により飛躍的に改善する事が証明されています。すなわち、AEDを用いた一般市民による除細動(public access defibrillation :PAD)と心肺蘇生の実施が、極めて重要な鍵となります。  使用に際しては“AEDの使用を含む心肺蘇生法の講習会”の受講が薦められてはいますが、受講していない市民の方でも使用が許されています。AEDの使用により救命がなされなかったケースにおいても、救助者に法的(民法・刑法)に責任が問われることはありません。命が助かるか?後遺症無く回復できるか?は、まさに秒単位の勝負です。何もせず救急隊を待つよりも、①心臓マッサージのみでも実施する。②AEDがあれば使ってみる(救助者が感電しない注意は必須)。③できれば、人工呼吸も実施してみる。…という行動がもっとも重要です。肋骨が折れても命があれば治癒しますが、一度失った命は戻りません。  本書に目を通していただいた方は、不幸に心肺停止に陥られた方に遭遇されました際には、是非、勇気ある第一歩をお願い致します。 …………………………………………… 2 ………………………………………… 2 ………………………… 10 ………………………………11 ………………………………………………12 ………………………………………………20 …………… 7 ……………………25 ………………26“AEDの使用を含む心肺蘇生法の講習会”の受講は、消防局や日本赤十字社にお問い合わせ下さい。デモンストレーションは、地域医師会や産業医にご依頼ください。 平成18年9月 広島市医師会理事 田 坂 佳 千 広島県医師会から 1.心肺蘇生とは 2.心肺蘇生の手順 3.心肺蘇生中に傷病者が嫌がるような・・・  (心肺蘇生一時中断の目安)広島市消防局から 1.救急車を呼ぶときには・・・ 2.救急車が到着するまでに・・・ 3.救急車が到着したら・・・救急救命Q&AAED機種紹介市民による一次救命処置の年齢別比較あなたにもできる!救急救命処置(保存版)※切り取ってお使いください。もくじ はじめに

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