QAQAQAQAQAQAQAQAQAQAQAQAQA1617指先まで含めた手のひら全体で押すのではなく、手のひらの根本の方(指は浮かせるつもりで)で、肘関節をしっかり伸ばした状態で、術者の体重をかけるような感じで、胸が4〜5センチ沈み込む程度プッシュします。ペースは1分間に約100回ですが、遅くなりやすいので注意が必要です。疲れる前に交代しましょう。 心臓マッサージと人工呼吸の比率は30対2です。過剰な人工呼吸は有害であるとの研究結果が出ています。必要以上の過剰な人工呼吸は必要ありません。1秒間かけて、胸が上がる程度に息を吹き込みます。これを2度繰り返し、胸骨圧迫にうつります。 1秒間かけて、胸が上がる程度に息を吹き込みます。倒れた人の「鼻をつまんで鼻から息が漏れないようにすること」「あご先をあげて、舌の落ち込みで空気の通る(気道)がふさがらないように、道を開けておく(気道確保といいます)しておくこと」が必要です。吹き込む量は「胸が上がる程度」ですが、“すこし大きな息”程度です。 新しい2005年の国際会議の指針に沿ったものと、2000年の指針に沿ったものがあります。何れの機器を使用する場合も、AEDの音声指示に従って使用しましょう。2005年の指針に従ったものでは、「1度除細動を実施後ただちに約2分間のCPR(胸骨圧迫と人工呼吸を5サイクル)を行ってから再度心電図の解析に移る」ことになります。つまり、2分後にCPRを一時中断するようにAEDがアナウンスしてきます。心電図の解析結果により除細動が必要なら充電を開始するように、また、必要がなければCPRを継続するように、AEDが音声指示します。 救急隊が到着し、引継げるまでCPRを継続してください。CPRを続けている間に、「うめき声を上げる」「動き始める」「息をし始める」などの兆候がありましたら、CPRを一時中断して観察します。正常な呼吸と思えない場合や、正常と思える呼吸が出てきていてもその後再度、正常の呼吸が見られなくなった場合には、躊躇せずCPRを再開ください。 心臓は左にあるので、心臓マッサージ(胸骨圧迫)は左胸を押すのではないのですか? 心臓マッサージは心臓を直接押しているのではなく、肺を含めた胸郭全体に圧力を加えて、血液を送り出しています。これには胸の中心にある胸骨をまっすぐに背骨の方に押しつける方法が有効です。逆に、胸の左側を圧迫すると肋骨骨折の危険が増します。最近では心臓マッサージとは言わずに、胸骨圧迫と言うようになりました。(本書ではわかりやすいように心臓マッサージという単語も使用しています。) 心臓マッサージ(胸骨圧迫)のその他のポイントは? 人工呼吸の過剰は有害と聞きましたが? 人工呼吸をしたことがないのですが? AEDには、新しいタイプと古いタイプがあると聞きましたが? いつまでCPR(心肺蘇生)はつづけるのですか? 1200〜2000V(ボルト)、30〜50A(アンペア)程度です。 救急隊が到着するまで、パッドは貼ったままにしてください。 子供へのAEDの使用は? 8才以上では成人と同じくAEDの使用は可能です。1才未満では使用できません。 1才以上8歳未満(あるいは、25kg未満)の小児の場合、小児用パッド(電極)が備わっていればそれを使用します。しかし、小児用パッドが無いなどやむをえない場合には、成人用パッドで代用します(薬事上の認可は無い)。いずれの場合も貼り方は電極パッドの絵のとおりですが、電極パッド同士が重ならないようにします。AEDが「ショク不要」と判断した場合は、速やかに胸骨圧迫・人工呼吸を再開・継続します。【同じ心肺停止状態でも、小児の場合、電気ショックの必要な状態の頻度は少なくなります。心肺停止の原因疾患が異なっているからです。気道異物などの可能性も高いのが小児です。適切な心肺蘇生が最重要という事です。】 心臓震盪について? ソフトボールなどが胸に強く当たった場合にも心室細動を生ずることがあり心臓振盪と呼ばれています。この約半数がAEDの有効な不整脈であるといわれています。 水泳中の心臓麻痺? プールに飛び込んだ直後などにも、心室細動を生ずることがあります。プールから引き上げ、プールサイドで心肺蘇生を開始しAEDを使用しましょう。床や背中が少し濡れている程度なら、さしつかえありません。胸部に貼付した2つのバッド(電極)間の皮膚が濡れていると、電流がそこをショートカットしてしまい有効に作動しません。タオルなどで拭いてパッドを貼布ください。 電気シッョクの時にはどの程度の電気が流れるのですか? 心室細動でない人に使うとどうなりますか? AEDは、不要であると告げます。 必要の無い場合、ショックボタンを押しても作働しませんので安心ください。 電極(パッド)はいつ、はがすのでしょうか? AEDは誰でも購入できるのですか? 規定の講習を修了し高度管理医療機器等販売(賃貸)許可を得ている販売店から、誰でも購入できます。一般市民が購入する場合は、医師、講習会の講師などに相談することをお勧めします。リース契約を扱う業者もあります。
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