禁煙コーナー

禁煙に関するコラム

新型コロナウイルスを拡げないため、今こそマツダスタジアムの完全禁煙化を!再び!!

医療法人社団 あんどう眼科医院
安藤 仁

 中国新聞に投稿しました。

 6月4日(金)、禁煙週間に合わせて行われた広島県医師会主催の第21回たばこと健康・広島フォーラムにWebで参加した。東京から日本禁煙推進医師歯科医師連盟会長の齋藤麗子先生(小児科医)の講演でタバコ規制に関する国際条約を結んでいるのに、国民にこの国際条約が広く知られていないのは、知らせようとしていない政府に問題あり。乳幼児の紙巻きタバコや加熱式タバコの誤飲が増えている。紙巻きタバコに比べ加熱式タバコの容器は、短いので余計危険。0~2歳児が多い。びっくりさせられた。消費者庁の報告を見たら5割近くの保護者が乳幼児の前で吸っている。これは立派な虐待。
 広島東洋カープのマツダスタジアム内にある喫煙所7つの存在を講師に知らせ意見を聞いた。『公共の場でタバコの煙にさらされることは、不適切である。コロナで非常事態宣言が出されているのに喫煙所があることは不思議。マスクを外す喫煙所はコロナウイルス感染の巣窟になってしまうと危惧します。球団にお伝えしてほしい。』と言われた。松村誠広島県医師会長を先頭に、ぜひ、マツダスタジアムの敷地内から喫煙所の撤去を求めたいと強く思った。

20210725_kinen_01.jpg

世界禁煙デーのポスター

禁煙週間なので採用されるかと思いましたが、加熱式タバコの宣伝を時々載せていますので齋藤麗子先生の言われていたように、新聞社は記事にしてくれませんでした。
 去年4月に禁煙コーナーで紹介していましたのが、マツダスタジアムの3階にある楽しい飲食店のフードコート直上にある5階の大喫煙所。板で囲っただけの煙垂れ流し放題で、世間では受動喫煙問題が叫ばれだしているのに無法地帯のような所がありました。このたび調べてみると、ホームページ上では無くなっていました。やりましたよ。広島市健康福祉局保健部健康推進課の皆さまはご存知でしょうか?一歩前進です。
 禁煙推進委員会からの要望の一部が叶ったようです。目標高く敷地内禁煙化。喫煙者は新型コロナにかかりやすいと言われております、1.9倍。治療期間も長引き重症化もしやすいと。喫煙所は喫煙者が集まりやすく密閉、密集、密接の3密になりやすく濃厚接触者となりやすい。カープの応援に行けなくて残念です。ただ、現状はスタジアム内に5ヵ所と1階の出入り口の敷地内に2ヵ所、喫煙所が、灰皿だけ置いただけで存在していました。
 そもそも令和2年4月からは改正健康増進法の施行で喫煙は一層厳しく規制されることになったはず。望まない受動喫煙を防止するため、施設管理者:カープ球団が指定管理者ですので、球団が講ずべき措置として、スタジアムや駐車場などの敷地内禁煙化を始めるべきでした。新型コロナが感染者の15%を中等症化、2%を重症化して1~2%を死亡させるといわれています。喫煙者は1.9倍新型コロナになりやすい。コロナ禍です。遅れて恥ずかしいことですが、喫煙所の閉鎖を始めましょう!!
 タバコと加熱式タバコの総需要はJTの調べでは年間1,500億本位。30%は加熱式?厚生労働省の調査では令和元年度の喫煙者は人口の17%と減りましたね。
 コロナ禍でテレワークや居酒屋などに行けなくなり喫煙本数が減った人と増えた人がいるそうです。増えた人の理由はストレスの増加50%、自宅は制約がない33%、周囲の目が気にならない10%。(国立がん研究センター5月31日発表)同居者に受動喫煙を強いることに思いをはせてください。家族や大切な人と仲良くなるためにも禁煙をしたら高感度の評価を頂けますよ‼
 タバコ病で年間10万人死亡、受動喫煙で1.5万人死亡。コロナより10倍も亡くなられています。止めようタバコ!

20210725_kinen_02.jpg

(5月27日(木)7時45分のNHKニュース)

マツダスタジアム敷地内禁煙化を、さらに進めなければならないことが起こりました。そうです、カープの選手やコーチ、スタッフなど計11名の新型コロナウイルス陽性者が5月22日現在判明しております。5月17日(月) 菊池選手は朝39.8度の発熱で、PCR検査をしたところ陽性反応が出たと分かり自宅療養中。佐々岡監督以下74人にPCR検査をしたところ、小園選手と正隋選手が陽性。その後8名が陽性となり計11名になった。5月21日の阪神戦から対戦中止となりました。今年度は日ハムが5月2日~5日の4試合を中止していた。中止は2チーム目。
 マツダスタジアム敷地内禁煙化を求めていきましょう。
 そもそも、新型コロナウイルス感染症になりやすくなる原因の一つに喫煙があります。かかった選手が喫煙家かどうか?分かりません。しかし、カープの選手はタバコがお好きと聞いております。せっかくのチャンスですから、カープ球団:選手、首脳陣、スタッフなどの喫煙中止計画を立てたらいかがでしょうか?

禁煙球団といわれる横浜ベイスターズ、野球場は、全面禁煙となっております。読売ジャイアンツ、東京ドーム内は喫煙所内での混雑回避の為、全面的に禁煙とさせていただきますだそうです。という事は、選手や球団スタッフなど全員喫煙しないでいるのでしょうか?千葉ロッテマリーンズ、紙巻きタバコは禁止され、加熱式タバコ喫煙所を残す。全選手、首脳陣、スタッフなど全員で勤務時間中は、全面禁煙で、佐々木朗希投手を守るためと。令和2年2月宣言。素晴らしいが加熱式はOK。フィリップモリスが協力しアイコスを売っている。加熱式で生き残りを目指すタバコ産業にリードされてしまったようです。彼は5月27日憧れの甲子園の対阪神戦でプロ初勝利。
 広島東洋カープは違います。紙巻きタバコも、加熱式タバコも、電子タバコなどの煙やニコチンなどを吸うものは認めない球団を目指しましょう。ぜひともコロナ禍でも生き残ってしまっている喫煙所を閉鎖してもらいましょう。広島市と協力して松村会長を先頭に医師会全体で頑張っていただきましょう。

20210725_kinen_03.jpg

『当施設の敷地内は駐車場を含めて禁煙です』

参考になりそうなことがありますのでご紹介いたします。イオンモールが開設しているジアウトレット広島(平成30年4月27日広島市佐伯区石内、山陽道五日市IC近くで開業、敷地面積268,000m2延べ床面積72,000m2店舗数205店)があります。令和3年2月27日に健診を受けた後に初めて寄りました。広い丘の上にありました。12時過ぎでしたが駐車場はガラガラで南側の駐車場に迷うことなく止められました。さあ建物を目指して下りエスカレーターを探しました。
 進んでいるところは敷地内禁煙ですねと、エスカレーターに乗って降りてゆくとぷんぷんとタバコの悪臭。まさかと思えばエスカレーターを降りた左手の隠れスペースが喫煙所になっておりました。敷地内禁煙の看板を戻って見直しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のために屋内の喫煙所はすべて閉鎖しております。屋外喫煙所(1ヵ所)をご利用ください。日本語が正しくありません。敷地内禁煙とは敷地内での喫煙は認めないという事。屋外喫煙所(1ヵ所)をご利用くださいという事は、喫煙者の喫煙者のための 喫煙者による 喫煙所設置だったとしか考えられません。タバコの煙に弱いスタッフには考え付かないでしょう。エスカレーターに乗ったら最後、喫煙者の出すタバコ煙を否応なく浴びせられるのですから。想像できますか。20秒でも息止めが必要。不思議なのは、誰からもこの異常さを会社の人に知らせることがなかったことです。マツダスタジアム5階のタバコ煙垂れ流しの喫煙所が閉鎖されたこともお伝えして、ぜひ、全国に展開されているイオンモールのお店も敷地内禁煙化にチャレンジしてください。企業価値が上がると思います。

このお手紙を、イオンモール株式会社代表取締役 社長 岩村康次さんに5月13日(木)に、赤のレターパックで送りました。本社は千葉市幕張にあります。あの千葉ロッテマリーンズの本拠地がある所の隣です。因縁を感じます。
 お返事をもらったのは、5月31日(月)午後診療の始まる直前でした。現場の責任者の方から突然お電話をいただきました。『貴重なご意見をいただいたと思っております。緊急事態宣言が延長されるなか、屋外喫煙所につきましては閉鎖をさせて頂きます。』オープンから屋内喫煙所が2階に2ヵ所、1階に3ヵ所、屋外にも何ヵ所かあったそうです。コロナ対策をさまざまに行っている中で、このたび1ヵ所になった屋外喫煙所を閉鎖させていただくことになりました。責任者の方が分かっておられるのかどうか心配なのは、「このエリアは禁煙ですよと表現させていただけたら」運用できたと思われているようでした。敷地内禁煙の表現方法を確実にチェックできなかったことを恥ずかしがられているようでした。私から、『そもそも赤ちゃんからお年寄りまで多くの人が来店するお店に、タバコを吸える場所を作るという事が時代の流れとしては遅れています。世界標準からすればとんでもないことでしょう。他のお店から見られてイオンモールが適当にタバコのことをしていたら、他の中小のお店などは良いことをしようとされなくなります。ぜひ、コロナ対策から敷地内禁煙化ができたことを自信と自慢に思いあれよあれよの敷地内禁煙化を続けてください。(さらにこのように伝えれば良かった事は、三次市庁舎敷地内禁煙化も議会の反対がありましたが禁煙化をしてしまえば多くの市民벳Ԫ同をいただいて当たり前になりました。令和2年4月の法律があとからできて誰も反対できなくなりました。)
 反対を恐れず、敷地内禁煙化ができたことを大切にしてポストコロナ時代になっても敷地内禁煙化を継続しましょう。』
 お返事は、『本社の関係部署にお話の件を貴重なお話をいただいたとお伝えします。』でした。岩村社長さんにお礼のお手紙を出さなければいけませんね。
 世界水準で考える企業は敷地内禁煙化を進めていただけると思いました。わが広島東洋カープも、世界標準でコロナ対策を考えて喫煙所の速やかな閉鎖のチャレンジをしていただきましょう。さらに、カープ球団に、全選手、首脳陣、スタッフなどの全員で、勤務時間中は全面禁煙を守るチャレンジを求めていきましょう。やればできます。できないのはしないからと言われませんか!!
 松村会長からこのような考えで松田元オーナーとの直談判を期待します。今がチャンスです。

松村会長コメント
 広島県医師会では、1980年より会内の禁煙推進委員会が中心となって、県民のいのちと健康を守る活動の一環として、県民の禁煙・防煙推進と受動喫煙防止活動に積極的に取り組んできました。その禁煙推進委員として長年、熱心かつ先進的に活動に取り組んでこられた安藤仁委員より、今回あらためての「マツダスタジアムの完全禁煙化」の提言をいただきました。県医師会長として、しっかり受け止めさせていただきます。さて、この受動喫煙防止対策についてですが、2002年に健康増進法が制定され、多数の者が利用する施設の管理者に対し、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう求めています。しかし、罰則はなく法的強制力はありませんでした。その後、2018年に健康増進法の改正法が公布され、国および地方公共団体は、望まない受動喫煙を生じさせないよう、受動喫煙を防止するための措置を総合的かつ効果的に推進するよう努めるとその責務を定めています。また、喫煙禁止場所における喫煙の禁止義務に違反する場合には、知事等が指導、勧告・命令を、それでも従わない場合には罰則を適用するとなりました。従いまして、マツダスタジアムの完全禁煙化につきましては、指定管理者として管理運営を行っているカープ球団と所有者である広島市にその要望を行いたく存じます。安藤先生推薦の松田元オーナーにも、そして、松井市長、さらには湯﨑知事にも要望を伝え、実現したいものです。早速、当会禁煙推進委員会の渡委員長に要望への具体的方策につき諮問する予定です。

戻る