40柳井市の古市・金屋地区には室町時代からの町割がそのまま今日も生きており、江戸時代の商家の家並みが続く。8月13日の金魚ちょうちん祭りには、この白壁通りの両側に割り竹で骨を組み、赤と黒で彩色された和紙を貼りつけた全部手作りの金魚ちょうちんが吊り下げられる。風に吹かれて大きなしっぽが揺らぐ姿はユーモラスでもあり、町並みによくマッチして情緒がある。何でもこの金魚は100年以上の伝統がある郷土民芸品である。夕方、金魚の中の白熱電灯が一斉に点灯されるのを見届けて帰路についた。白壁の町並み大原 作三
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