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知っておきたい予防できる海外での感染症

目次

よくある質問への回答

1 一度に何本も接種して大丈夫ですか?

「生ワクチン(黄熱、麻疹、風疹、水痘、おたふく風邪、BCGなど)」の場合は1回接種すると4週間は次のワクチンが接種できません。その他の大部分のワクチンは「不活化ワクチン」で、この場合は1回接種すると、1週間別のワクチンが接種できません。ただし同日であれば、複数種類のワクチンを同時に接種することが可能です。

複数種類のワクチンを同時に接種しても有効性に変わりはありません。また安全性も確立されており、副反応の発生率に差がないことがわかっています。ただし1本の注射器に複数のワクチンを混ぜるのではなく、それぞれ別々の場所に接種する必要があります。「そんなに一度に接種するのは心配」という方には、渡航スケジュールに合わせて別々に接種することも可能です。担当医とご相談ください。

2 海外旅行の何日前に受診したらいいですか?

狂犬病などのように1カ月間かけて3回接種するワクチンがありますので、渡航の少なくとも1ヶ月前に受診すると安心です。もし渡航まで時間がない場合でも、1回だけ接種すれば、感染のリスクを低下させることが可能ですので、渡航外来で御相談下さい。

3 2歳の子供は接種できますか?

A型肝炎ワクチンは1歳以上で接種可能です。腸チフスワクチン、髄膜炎菌ワクチンは2歳以上で接種可能です。B型肝炎ワクチンと狂犬病ワクチンには年齢制限はありません。

制限年齢未満の乳幼児では、食事や飲み物でA型肝炎や腸チフスに感染しないよう気をつける必要があります。ただこの年齢層であれば、保護者が食べ物や飲み物を大人と区別する場合が多いので、あまり感染の心配をしなくても大丈夫です。

4 南米3カ国に旅行するのですが、どれを接種したらいいですか?

最近南米は旅行先として人気が高く、中南米の数カ国を巡る人もいます。この地域に渡航される場合はA型肝炎ワクチンを是非接種してください。次に腸チフスワクチン・破傷風ワクチン・狂犬病ワクチンをお勧めします。食事や怪我の際の心配がずいぶん減ります。

もう一つは黄熱病ワクチンです。南米では入国の際にイエローカード(黄熱病ワクチン接種証明書)の提示を求められる場合があります。複数の国を旅行する場合は、イエローカードの必要性の有無を確認しておくほうが安全でしょう。イエローカードが必要な国は、厚生労働省検疫所(FORTH)のホームページ(https://www.forth.go.jp/moreinfo/vaccination.html)でご確認ください。

5 糖尿病の持病がありますが接種しても大丈夫ですか?

持病がある方や、アレルギーのある方は、予防接種を受けて良いかどうかをかかりつけの主治医に相談してください。また渡航外来を受診される際は、お薬手帳を持参し、担当医に現在かかっている病気を伝えて下さい。安全に予防接種を受けるために有用な情報になります。

6 ワクチンは接種したら100%免疫がつきますか?

ワクチンや予防内服薬は、100%の感染予防を保証するものではありません。これは海外での感染症だけでなく、国内での全ての感染症にも共通です。感染症にかからないようにするには、不衛生な飲食物を口にしない、食事の前に手を洗う、蚊に刺されないように注意する、といった基本的な対策が大切です。様々な対策を組み合わせることで、感染症にかかる可能性を低くすることができます。ワクチンや予防内服もその一つです。安全な海外渡航のためには、できる対策を一つずつ積み重ねるという考えが必要です。

7 ワクチン接種に保険は効きますか?

予防接種や予防内服薬は保険がきかず、すべて自費診療です。ただし仕事として赴任する人や家族は、企業から補助が出る場合があります。勤務先にご確認ください。旅行で海外に出る場合は自費になります。費用の詳細は、受診する渡航外来の窓口にお問い合わせください。


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