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知っておきたい予防できる海外での感染症

目次

高山病

感染症とは違いますが、海外に出る際に忘れてはいけない病気に高山病があります。渡航先によっては思いのほか標高が高い地域があるからです。観光スポットとして有名なペルーのマチュ・ピチュ遺跡は標高2,430m。チチカカ湖は標高3,800m超と富士山の頂上より高い位置にあります。都市部でも、例えばメキシコシティーは標高2,240mと高地に存在します。このように標高の高い所に行くと、高山病にかかることがあります。高山病とは、酸素の薄い高地で起きる低酸素症状の総称です。頭痛薬の効かない頑固な頭痛や食欲低下、倦怠感、吐き気、耳鳴り、めまい、集中力の低下などが起きます。個人差があり、他の人が大丈夫だからと言って、自分も大丈夫という訳ではありません。

高山病を予防するには利尿剤の一種であるダイアモックス®という薬を飲みます。医師の処方箋が必要な薬ですので、渡航外来のある医療機関で御相談下さい。この薬を内服しても高山病の症状が出る場合は、酸素吸入や標高の低い所への移動の必要があります。

また標高の高い地域では、空気が薄いため、夜中に目が覚めることがあります。このような時に睡眠薬を内服したり、アルコールを摂取したりすると、余計に呼吸回数が少なくなり、低酸素症状が悪化することがあります。高地での不眠症状は高山病の可能性を考え、睡眠薬やアルコールは控えて下さい。


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