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知っておきたい薬物の乱用・依存に関する基礎知識

目次

解説 VI.薬物乱用防止を目的とした健康教育

 この項は(財)日本学校保健会発行の「薬物乱用防止教室マニュアル」を引用します。

1.薬物乱用に関わる要因(図表7)

青少年の薬物乱用行動に関わる要因

 喫煙、飲酒、薬物乱用などの危険行動にかかわる要因は三つのカテゴリーに整理できます。<第一のカテゴリー(先行因子)>は、行動の動機付けにかかわる要因であり、本人の知識、態度、信念、価値観などが含まれます。<第二のカテゴリー(促進因子)>は、動機を実際の行動へと結びつける要因であり、具体的には友人からの薬物のすすめを拒否できる態度、CMなどの勧誘のテクニックを分析する力、コミュニケーションや意志決定能力、ストレス対処などに関する方法の習得、セルフエスティーム(健全な自尊心)を維持する力などのライフスキルが含まれます。
 ライフスキルとは中央教育審議会が用いた「生きる力」に近い概念です。<第三のカテゴリー(強化因子)>は、行動の継続にかかわる要因であり、保護者、友人、教師など周囲の人々の態度や行動、あるいは地域や社会全体の許容度、雰囲気などが含まれます。<薬物乱用などの危険行動>は、これら三つのカテゴリーの要因の全ての影響を受けています。従って、薬物乱用防止に関する指導においては、児童生徒に薬物乱用の危険についての正しい知識を与えるとともに、これらの要因への具体的な対応が必要となります.薬物乱用防止教育において<ライフスキルの指導>が重視され、家庭・地域社会との連携が不可欠と考えられるようになったのはこのためです。

2.薬物乱用防止に関するライフスキルを基盤とした指導方法

 ライフスキルを基盤とした健康教育の手法は、薬物乱用防止に関する指導において有効な方法のひとつです。ライススキルを基盤とした健康教育では、児童生徒参加型の指導が重要であり、指導者はフィールドワーク、ブレインストーミング、デイベート、ケーススタディ、ロールプレイングなどを用いた指導方法を熟知している必要があります。
 薬物乱用防止教室においてライフスキルを基盤とした健康教育手法を導入する場合、ライフスキル教育を熟知した外部から招く専門家による指導やその手法に関する研修を受けた教師と外部から招く専門家とのチーム・ティーチングによる指導形態等が考えられます。具体的な方法に関しては、(財)日本学校保健会発行の「薬物乱用防止教室マニュアル」を参考にして下さい。


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