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知っておきたいアナフィラキシーの正しい知識

目次

5 どんな場合にアナフィラキシーを疑うのか

 アナフィラキシーは重症になると死に至る可能性のある一刻を争う病態です。食事を摂った後、ハチに刺された後、薬を飲んだ後に体の異常を感じた場合にはまずアナフィラキシーを疑い、早期に認識・対処および治療をすることが重要です。参考までに医療現場でのアナフィラキシーの診断基準を表に示します(表1)。特徴は、診断基準の項目には血液検査などの検査は含まれておらず、アレルゲンへの曝露の有無と臨床症状、所見だけで判断されているということです。医療現場でもそれだけ急ぐ緊急の疾患と捉えられていると考えてください。病院前の現場においても、じんま疹や顔のむくみなどの皮膚症状や咳、嗄声、発声困難、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)といった呼吸器症状などから判断します。血圧低下の症状としては、めまいや気の遠くなる感じ、倦怠感、重篤な場合は、失神や失禁などがあります。嘔吐や腹痛、下痢などの消化器症状もアナフィラキシーの症状であることを知っておくことが大事です(表2)。じんま疹などの皮膚症状がある場合はアナフィラキシーの徴候として判断しやすいですが、皮膚症状がなかったとしても既知のアレルゲンに曝露された(以前に小麦アレルギーと診断されている人が偶発的に小麦を摂取した等)際に呼吸困難やめまいを訴えた場合にはアナフィラキシーを疑う必要があります。

図2. アナフィラキシーを疑う場合
アナフィラキシーを疑う場合
表1. アナフィラキシーの診断基準
アナフィラキシーの診断基準
表2. アナフィラキシーの症状
アナフィラキシーの症状

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