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おかあさんが知っておきたい 子どもの病気(外科編)

目次

9.便秘

139-1.gif便秘と一言に言ってもその定義は結構あやふやです。毎日出ていても便の性状がコロコロ便だったり、量が少しで押し出されるように出る場合(遺糞症といい ます)は異常ですし、逆に数日間出なくても一定の間隔で良い性状の便がまとまって出て、腹痛などの症状もなければ便秘とはいえません。こういったことを基 本において便秘について説明します。便秘を主訴として受診されるお子様は新生児期から年長児までいろいろですが、私たちが特に気を遣うのは乳児以下のこど もで腹満や嘔吐、遺糞症、逆に下痢を伴うなど他の異常を示す場合です。こんな場合には時に生まれつき腸が細くなっていたり、肛門が狭かったり、あるいは腸 管の蠕動運動を伝える腸壁神経が先天的に欠如したヒルシュスプルング病と呼ばれる疾患などが隠れていることがあります。でも幸いなことにこのような手術な どの治療を必要とする便秘は大変稀で、ほとんどの便秘は習慣性便秘といわれるものです。これは切れ痔などで排便痛があったり、トイレの訓練が上手にできな かったり、食事の偏りすぎなどが原因となって長い時間をかけて便秘となったものです。時には大腸全体に石のように固くなった宿便が詰まってしまって自力で は出せなくなってしまうほど激しいものもあります。こんな場合には当然腹痛や食欲不振、腹満などの症状を伴い、排便は固い便の間を通った軟らかい便だけが 毎日少しずつ頻回に出る、いわゆる便失禁の状態になります。一見毎日排便があるので家族の人は便秘と思っていないこともあります。このタイプの便秘の治療 は原因を取り除き、宿便を排出させ、食事療法とともにトイレの習慣をつけることで手術などをすることなく治すことができます。ただし、長い時間をかけてで きあがった病気なのでやはり同じくらい長い時間がかかることを覚悟すると同時に、定期的に診察を受けながら計画的に治療を進める必要があります。


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