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おかあさんが知っておきたい 子どもの病気(外科編)

目次

2.おうと嘔吐

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嘔 吐、すなわち吐くことですが、この症状も腹痛と同じようにいろいろな病気に伴われます。おとなに比べ、こどもはいろいろな場面で吐きやすいといえます。だ から吐いても心配ないよとは必ずしもいえません。ここではあまり心配ない嘔吐と心配すべき嘔吐の見分け方を説明します。
嘔吐のこどもを診察するときに私たちは次のようなことを聞きます。年齢は? いつからですか? どんなものを吐きますか? どんなときに吐きますか? 吐くこと以外に症状はありますか?たとえば腹痛や熱、腹満、便秘、ぐったり元気がないなどは大切な合併症状です。乳児期にミルクの後口からタラッともどす のは溢乳といって生理的なものです。ゲップができてないとか、少し飲む量が多すぎた場合によく見られます。噴水みたいに大量に吐く場合はやはり心配です。 特に体重が増えないとか減ったとか言うときには胃の出口、幽門部の肥厚性狭窄症が考えられます。吐くものにコーヒーカスのようなものがある場合は血液かも しれません。緑色ないしは濃い黄色の吐物は腸閉塞のサインです。腹部膨満を伴っていたり、押さえたら痛がるような場合は緊急事態と考え、すぐに病院に行く べきです。排便の有無も大切です。規則正しく排便があるか、血便や下痢はないかなども大切な所見です。発熱など何らかのほかの症状が見られたり、ぐったり しているような場合には心配すべきことが起こっている可能性がありますのですぐに相談してください。反対に1、2回吐いても元気がよくて、食欲もあって前 述のような症状がなければあわてることはないと思います。(表2)

 

表2 嘔吐をきたす、こどもの病気
外 科 的
内 科 的
腸重積症
腸閉塞 腸捻転 腸狭窄
虫垂炎 腹膜炎
胃十二指腸潰瘍
肥厚性幽門狭窄症
腫瘍
胆道拡張症
上腸間膜動脆症候群
ヒルシエスプルング病
胃食道逆流症
脳炎 髄膜炎
重症感染症 腎孟炎
上気道炎(咳)急性胃腸炎
便秘 肛門狭窄
胃軸捻転
脳腫瘍 片頭痛
周期性嘔吐 心因性嘔吐症
食べ過ぎ
食中寺
自家中寺症
自家中キ声食中年

一口メモ
自家中毒≠食中毒

自家中毒は周期性嘔吐症とも呼ばれ2から10才の子どもに多く、ぐったり、嘔吐、腹痛、顔色不良などの症状がみられます。

ストレスや感染がひきがねとなって糖・脂肪の代謝バランスの乱れがくるためとされています。血中、尿中、アセトンが増加します。点満などで糖、水分補強で治る良性の病気です。



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