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おかあさんが知っておきたい 子どもの病気(外科編)

目次

14.やけど

1314-1.gif やけどの重症度は、やけどの範囲、やけどの深さ、やけどの場所(炎などによる気管熱傷は重症)感染の有無などによって大きく異なってきます。
表5 やけどの重症度
やけどの程度
深 度
外 観
予 後
1度
表皮
 
跡が残らず治る
2度
表皮から真皮
水痘
2度の軽いもの、感染のないものは跡が残らない
2度の深いもの、感染したものは破痕が殆る
3度
真皮全層から皮下
壊死
癒痕が残る。 植皮が必要。


以前のような熱湯の風呂に落ちて全身熱傷などの例はその予防意識や器具が改善されてきて減少してきているようですが、それでも熱湯などによるやけどは少 なくありません。中等度以下のやけどの治療の原則は感染のコントロールに尽きると思います。結論的にいえばよほど軽くて範囲の狭いやけどを除いて基本的に は病院でみてもらって治療するのがよいと思います。とはいっても病院へ行くまでの間にもしておいた方がよい処置がいくつかあります。まず、ただちに局所を 水道水などで30分ほど冷やしてください。小さい子や冬などには身体をが冷え切ってしまわないような注意は必要です。冷やすことによって熱が皮膚の深いと ころに傷害を与えるのを防ぐことができます。それから冷やすことによって痛みを軽くすることができるというメリットがあります。衣服を着ている場合などそ れを脱がそうとして水ぶくれの皮を破ってしまうことがありますので、服のまま冷やしてください。水ぶくれ(水疱)が破れますと感染しやすくなりますので原 則的には水疱は破らない方が安全です。昔からいわれているような醤油や油、チンク油は決して塗ってはいけませんし、アロエなども冷やす以上の効果はないと 思った方がよいと思います。一息ついたらやけどの場所をきれいなガーゼか、タオルなどでくるんでそのまま病院に行き、処置をしてもらってください。
湯たんぽやカイロなどのやけどなどでは比較的低い温度で長時間にわたって熱傷を受けているため、熱傷害が深部に及んでいることがあり、見かけ以上にダメージが強いことがあるので注意が必要です。

一口メモ
おぽえやすいやけどの範囲判断法

手のひら1つが約1%です。(手掌法)
2度10%~15%になると全身管理が必要です。

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