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おかあさんが知っておきたい 子どもの病気(外科編)

目次

13.腕を動かさない

図 肘内障(引っ張り肘)こどもが腕を動かさないという場合まず考えなければいけないことは、強く打ったとか転んだとかいう既往があるかないかを知らなければなりません。そうい うことがあったならやはり骨折を疑って整形外科を受診する必要があります。特に腕が変形しているとかすごく腫れているような場合は急ぐ必要があります。し かし、特に打ったとか転んだということはなく、すこし手を引っ張ったとか腕をひねったといった程度の既往しかないときには「ちゅうないしょう肘内障」の可 能性が高くなります。これは英語では「pulled elbow」と呼ばれており、幼児期に多く見られる疾患で、肘関節の骨を包んでいる靱帯が緩すぎるために引っ張られたことにより橈骨がすっぽ抜けた状態に なっているものです。もちろん骨折ではありませんので局所が腫れたり、皮下出血したりすることはありません。外来にはよく肩が痛そうですとよく間違えらて 訴えられますが、実は肘関節のところが痛くて腕を動かさなくなっているのです。これは慣れた人ならば掌を前方に向けるようにして肘を曲げることによって比 較的簡単に整復できますが、他の病気の可能性もありますのでやはり病院で見てもらってからの方が安心です


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