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おかあさんが知っておきたい 子どもの病気(外科編)

目次

10.白い便

生まれて間もない赤ちゃんのうんちは黄金色といいますか菜の花のような色のツブツブ便がふつうです。人工乳などでは緑便などのこともありますが、それも 特に病的なものではないので心配することはありません。しかし、白い粘土のような便、薄いクリーム色の便が続く場合は少し気にかけた方がよいかもしれませ ん。特に目の白いところ、すなわち結膜といいますがここが黄色い場合それは閉塞性黄疸の可能性がありますので病院に相談すべきです。生まれて1,2ヶ月の こどもは、特に母乳栄養の赤ちゃんには黄疸が続いていることがありますので単に皮膚が黄色いというだけでは母乳性黄疸(生理的黄疸)ですので心配ありませ ん。年齢がゆくか母乳を止めれば自然に黄疸は治ってしまいます。ただし先ほど述べたように白い便を伴う場合には胆道閉鎖症などの疾患を考える必要がありま す。
図 胆道閉鎖症
この病気は肝臓の外の胆管(胆汁の流れるところ)が詰まってしまって、最終的には肝硬変、肝不全を引き起こす赤ちゃん特有の重症疾患です。できれば生後 2ヶ月までには乳児肝炎など他の疾患を否定し、もしも胆道閉鎖症だと分かったなら胆道再建術をしなければなりません。小腸を使って肝臓からの胆汁の出口に 胆汁の流出路を作ることによって10人中8,9人は黄疸を引かせることができます。
図 胆道閉鎖症の手術(葛西手術) 
しかし、この手術をしても胆汁がどうしても出ない人や出ても十分でない場合などには肝臓移植などしか助かる道はありません。いずれにしても胆道が詰まって から肝臓がまだダメージを受けていない早い時期に胆道再建術をすることによって移植などをさける可能性もでてきますので早期発見早期治療が大切になってき ます。

一口メモ
葛西手術(肝門部空腸吻合術)

胆道閉鎖症の標準術式になっている葛西手術は1955年東北大学第2外科葛西森夫教搾により開発された。当初肝門部の壁に腸をぬいつけるだけの本法の効 果が疑問視されたが術後黄症の消失する児があいつぎ、世界へひろまっていった。日本小児外科の誇れる業績のひとつである。

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