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肺の救急 -疾患の知識と救急処置-

目次

II.肺のはたらき

肺は体の全臓器に片時も休む事なく必要な酸素を送り出し、不要な二酸化炭素を排出し続けています。これをガス交換と呼びます。
ガス交換は、ただ機械的に反復されるのではなく、血液中の酸と塩基のバランスを巧妙に調節するために行われています。肺は腎臓とともにこのはたらきを担っています。
このガス交換のことを呼吸とよびますが、呼吸運動は鼻、のど、胸郭、胸膜、横隔膜などと連動しておこります。これらの動きをコントロールしているのが脳にある呼吸中枢です。
これら一連の構造のどこに故障がおきても、肺は正常なガス交換を営むことができなくなり、このことは全身の臓器の酸素不足という事態をひきおこします。 酸素不足による各臓器の障害の程度はかなり差がありますが、特に脳は5分間酸素の供給が途絶えただけで機能回復が難しいといわれます。
肺のはたらきに故障が生じたとき、咳、痰、呼吸困難、胸痛など色々な症状があらわれます。その中には救急処置を必要とするものと経過を見ても良いものがあります。次項では救急処置を必要とする症状や疾患について述べて行きます。


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