救急小冊子

救急小冊子のお申し込み

緊急時の対策や予防など様々な情報をご覧いただけます。

※救急小冊子内の記載事項及び連絡先等は発行当時のものです。

下血 -特に大腸・肛門疾患を中心にして-

目次

4.潰瘍性大腸炎

原因が不明な腸炎(非特異性腸炎)の一つです。粘血便や下痢を主症状として、直腸から連続性に結腸に向かって炎症が波及する腸炎で、緩解と再燃を繰り返し慢性的に経過します。また全身的合併症も多くみられます。比較的若い世代に多くみられますが、高齢者にも発病することがあります。免疫異常や心理学的要因も関与するようです。診断は 内視鏡や?線検査で決定しますが、感染性腸炎(細菌性赤痢、アメーバ赤痢、大腸結核など)、放射線照射性大腸炎、大腸クローン病、虚血性大腸炎などは除外 診断をしなければなりません。厚生省特定疾患潰瘍性大腸炎調査研究班による重症度分類の診断基準は(1)下痢(6回以上)(2)血便 (3)発熱 (37.5度以上)(4)頻脈(90/分以上)(5)貧血(Hb10g/dl 以下)⑥血沈(30mm以上)などの項目により重症、中等症、粗症に分類されます。さらにひどい場合は激症とよばれます。
07016.gif 
治療の原則は完全治癒を目的とするものではなく炎症をいかに速やかに緩解期に導入するか、そして再発を防止して緩解期の状態を長く持続させるかということです。長期に渡る内服治療が必要ですが、時には外科的手術を行うこともあります。


前ページ:「3.大腸癌」へ 

戻る

 次ページ:「5.クローン病」へ