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下血 -特に大腸・肛門疾患を中心にして-

目次

はじめに

昔から台所から出るゴミでその家の様子が解ると言われますが、これを人体にあてはめてみますと、便をみるとその人の健康状態が解るということになりま す。硬い便、普通の便、軟便、下痢便、水様便、脂肪便、不消化便、粘液便、血便などと便の状態にも色々あります。原因となる病気によって便に違いが生じて くるわけですから、毎日の自分の便をよく観察しその変化に早く気づくことは早期発見、早期治療の観点からも大変重要です。特に便の色調は重要です。赤い時 (血便)は誰でも大変だとおもいますが、黒い時(タール便)も実は同様に大変なのです。つまりこれらを合わせて下血といい、その原因は消化管からの出血で す。消化管からの出血は次のように分類されます。

消化管出血→ 1.吐血

口から血液を吐くこと
主に食道、胃、十二指腸など上部消化管からの大量出血の時にみられます。
→2.下血(広い意味)
肛門から血液を排出すること
食道、胃、十二指腸、空腸、回腸、結腸、直腸など消化管全ての部位からの出血の時にみられます。


今回は特に下部消化管からの出血について述べたいと思います。人によって意見が分かれることがありますが、大体広い意味で下血というと以下の4つの内の1.下血(狭い意味)と2.の血便を合わせて言うことが多いようです。

1)タール便を生じる部位
(下血)
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1.下血      →
(タール便)
(又はメレナ)
狭い意味での下血はコールタールのような真っ黒いドロドロした便がでることで主に胃、十二指腸からの出血、時に空、回腸(小腸)あるいは盲腸や上行結腸からの出血が考えら れます。約80m旦以上の出血でみられます。
2.血便      →
粘血便
便に赤い血液や粘液と血液が混ざった状態ですがこれは横行結腸、下行結腸トS状結腸、直腸などの癌やポリープまたは炎痘性疾患でもみられます。
3.便潜血反応陽性 → 口から肛門までの間、どの部分からの出血でも陽性に反応します。これは比較的少量の出血で色調に変化のみられない時にも反応します。健康診断などに利用されています。
4.新鮮血または  →
便の回りに血
液が付着して
いる。
主に痔疾患 時に直腸癌など

1)大腸の名称 2)血便、粘血便の生じる部位
消化管からの出血で吐血の場合はほとんど食道、胃、十二指腸に原因が存在します。
狭い意味での下血とは消化管からの出血(主に上部消化管)が腸管内で変化を受けてタール状になってから肛門より排泄される状態をいいます(タール棟便ま たはメレナ)。しかし一般には赤い血液が混入、あるいは付着するいわゆる血便の状態を含めて下血といわれることの方が多い棟です。本文では下血を生じる大 腸肛門疾患について述べることにします。

下血を生じる大腸肛門疾患


1.肛門疾患ノノ内痔核、裂肛など                
2.大腸ポリープ
3.大腸癌
4.潰瘍性大腸炎
5.クローン病
6.感染性大腸炎ノ腸結核、アメーバ赤痢など
7.虚血性大腸炎
8.薬剤性大腸炎
9.その他


 

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