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眼の救急 -いつまでも健やかな視力を-

目次

IV.重症ではないが、痛みのために救急受診が多い疾患

医学的にはそれほど重症ではありませんが、痛みが強いために患者さんが重症と考えて、夜間や休日に救急受診をすることの多い疾患です。このような疾患には以下のようなものがあります。
重症ではないが、痛みが強い疾患
1.眼異物
2.紫外線による痛み
3.コンタクトレンズによる痛み

1.眼異物
眼に何かが入ることを眼異物といいます。まぶたの裏に異物がひっついている、眼球の表面に異物がある、眼球の中に異物が入っているという3つのタイプがあります。
眼異物
1.まぶたの裏
2.眼の表面
3.眼球の中

この中で最も痛みを感じるのはどれでしょうか。答えは、異物がまぶたの裏にひっついている場合です。患者さんが瞬きをするたびに異物で眼球の表面をこ すってしまうため痛みが強くなります。瞬きをするたびに痛くなるため、患者さんは「眼が開けられない」といって眼科を受診します。痛みのために眠れないこ ともあり、救急受診するのもやむを得ないかもしれません。
では、最も重症なのはどれでしょうか。異物が眼球を突き破って眼球の中に入る場合です。これについては、既に述べましたので、ここでは省略します。

2.紫外線による眼の痛み
良く晴れた日にゴーグルをつけないでスキーをした場合、海水浴でキラキラ光る海面を眺めた場合、溶接作業を防護メガネなしで行った場合など、強い光を長 時間見つめた後、6-24時間経ってから急に眼の痛みが起こることがあります。患者さんは、「夜中に急に眼が痛くなって、痛くて痛くて眠れない」といって 救急で受診されます。
これは、強い光線に含まれている紫外線によって眼の表面の角膜が日焼けを起こして傷付くために起きる痛みです。スキー、海水浴、溶接作業の後、6-24時間たって起きるため、ちょうど深夜頃に眼が痛くなります。夜間に救急受診することの多い疾患です。
紫外線による眼の痛み
紫外線を見つめる → 眼の表面に傷 → 痛み

この痛みは、皮膚の日焼けと一緒ですから、自然に回復するのを待ち、その間は痛み止めでがまんするという以外に治療法はありません。ただ、皮膚と違って眼の表面は回復力が強いため、若い人であれば1日程度で傷は回復します。
この日の痛みは紫外線にあたった後しばらくしてから起きるため、痛みの原因が紫外線であると患者さんが気付かないようです。したがってこの病気のことを知らなければ患者さんはあわてて救急受診をするわけです。
紫外線による眼の痛みも予防が大切です。ゴーグル、サングラス、保護メガネの着用、長時間雪原や海面を見つめないこと、といった基本的なことです。

3.コンタクトによる眼の痛み
汚れたレンズ、傷の入ったレンズを装用したり、きれいなレンズでも決められた時間以上に装用すると、眼に傷が付き痛くなります。痛みのため急患で受診されます。
眼の表面に傷が付いていますので、この傷が治らないと痛みは取れません。若い人であれば1日位で傷が治りますので、痛みが完全になくなるまでの間はコンタクトレンズの装用を休まなければなりません。
コンタクトによる痛みの原因
1.汚れたレンズ
2.傷のあるレンズ
3.長い時間装用


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