救急小冊子

救急小冊子のお申し込み

緊急時の対策や予防など様々な情報をご覧いただけます。

※救急小冊子内の記載事項及び連絡先等は発行当時のものです。

眼の救急 -いつまでも健やかな視力を-

目次

I.はじめに

「眼が見えない」「眼が痛い」「眼に何かが入った」「眼やにがでる」「眼がかゆい」「眼が赤い」「眼がころころする」「涙が出る」など、眼の症状にはい ろいろなものがあります。このような眼の症状が現有Lた場合、患者さんは眼科を受診しますが、肝心なのは「今すぐに眼科を受診しなければならない」のか、 それとも「次の日の診察でもかまわない」のかということです。
「これは重症だ」と思って、夜間や休日に救急で眼科を受診したところ、医者から「大したことはない、明日でもよかったのに」と言われたり、また、それほ どひどい病気とは思わず、翌日になって眼科を受診したところ、「どうしてすぐに眼科を受診しなかったのか」と言われたことのある愚者さんもいらっしゃるか もしれません。このように患者が考える救急と医者が判断する救急とには違いがあることも多く見られます。愚者さんの立場では、どのような疾患であれば今す ぐに診察を受けなければならないのか、それとも次の日の∋受診でもかまわないのか、なかなか判断がつきません。
では、眼の疾患で急を要するものとはどういうものでしょうか?医者の立場から考えてみたいと思います。
眼は物を見る器官ですから、私たち眼科医は視力を基準にして眼の疾患の重症度を考えます。「視力に影響する」言い換えれば「治療が手遅れになると見えな くなってしまう」というのが医者の考える救急の疾患です。しかし、患者側は、「視力」よりも「痛み」を中心に考え、痛みの強いものほど救急性が高いと判断 することが多いよ
うです。
正常眼球断面図
眼の疾患には数多くのものがあり、一概に救急度を判断することはできませんが、ある程度の目安はあります。
この冊子では「医者の立場から考えた救急」という基準で、眼の疾患を「深夜、休日であっても今すぐ眼科受診しなければならない」「今すぐというわけでは ないが、なるべく早い受診が必要」「重症ではないが、痛みのため救急受診が多い」「普通の診察時間内の受診でかまわない」という4つに分類して順に説明し ていきます。

救急度からみた眼科疾患
1.今すぐに眼科受診が必要
2.今すぐではないが、なるべく早くの受診が必要
3.重症ではないが、痛みが強い
4.急ぐ必要はなく、通常の受診でよい


 

戻る

 次ページ:「II.深夜、休日でもすぐに眼科受診が必要な疾患」へ