健康情報

子どもと新型コロナウイルス感染

 今年は新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)される1年になりそうです。
 このウイルスによる感染症にはいくつかの臨床的特徴があり、その一つが乳幼児~児童の発症率や重症化率が低いことです。10歳未満の小児の発症割合は全発症者の1.5%程度、入院を必要とした小児患者さんの重症化率は10%以下です。この理由ははっきり分かっていないのですが、このウイルスが細胞の中に侵入する入り口になる受容体の構造や数が成人と異なっているせいではないかと推測されています。
 発症率や重症化率が低いからといっても、死亡例もあるので油断はできません。しかし、いたずらに新型コロナウイルス感染を怖がって、他のもっと怖い感染症に対する予防接種を受けに行くことをちゅうちょすることは賢明ではありません。決められた予防接種をきちんと受け、健康に成長するように見守ることが保護者の務めであると思います。

(広島県医師会・吉田 良順) 2020年06月20日(土)


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