健康情報

インバウンドと忘れかけの感染症

 国の施策により外国人観光客と労働者数が増加しており、時期を同じくして、わが国の梅毒患者数も年々増加傾向にあります。
 この理由として、国民・医療従事者の梅毒に対する警戒心が薄れていることが一因にあります。しかし、依然として年間100万人超の新規患者の報告がある東アジアを中心とした、諸外国からの移入者による持ち込みの可能性が推察されています。
 また結核についても、全体の罹患(りかん)率は欧米に匹敵するまでに低下しつつあるものの、若年外国人患者数に限れば増加傾向にあります。このことについても同様の推察ができそうです。
 2020年には東京五輪開催も控え、今後ますます外国人の移入が加速することが予想されます。梅毒・結核などといった、わが国では忘れかけの感染症のみならず、新興感染症の動向にも注視する必要がありそうです。

(広島県医師会・藤本三喜夫) 2019年02月16日(土)


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