健康情報

放射線検査の人体への影響

 放射線の人体への影響は、閾値(しきいち)線量を超えると人体への影響が出る確定的影響と、線量の増加とともにリスクをもたらす確率的影響の二つに分類されます。
 例として、前者は白内障や胎児への影響が含まれます。後者は発がんが含まれ、どのように低い線量であっても放射線は人体に影響をもたらすという考えになります。
 ある疫学調査によると、100ミリシーベルト未満の低線量被曝(ひばく)では発がんの増加は実証されていません。通常の放射線検査による被曝は低線量です。例えば、1回のコンピューター断層撮影(CT)検査の被曝は5~30ミリシーベルト程度、胸部エックス線検査は0.06ミリシーベルト程度です。
 必要以上の被曝は避けるべきですが、リスクだけにとらわれることなく、心配な場合はその検査の必要性を医師に確認した上で、必要な検査は受けるべきだと考えます。放射線検査の有益性が現代医療を支えていることも事実です。

(広島県医師会・柿沢秀明) 2019年01月12日(土)


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