健康情報

オシムの教え

 6月に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けて、日本代表の話題が盛り上がってきています。
 2010年W杯南アフリカ大会のアジア3次予選を控えた07年、日本代表のイビチャ・オシム監督が脳梗塞を発症し倒れてしまいました。以前から不整脈を指摘されていましたが、大変なストレスの中、身体の不調も自覚し、毎月の病院でのチェックも受けていました。
 発症後、すぐに家族が発見して緊急搬送されています。その後の集中治療とリハビリで、右半身にまひは残るものの、1人で歩けるまでに回復しました。回復後は脳卒中の早期治療の大切さを繰り返し訴えています。
 当時は発症3時間以内のtPA投与が開始されてまもなくでした。現在はカテーテル治療による血栓回収術も普及しつつあります。脳卒中を疑った場合の早期受診が機能の回復と直結しています。もちろん、オシム監督が家族の協力のもと、血のにじむようなリハビリを行ったことは想像に難くないところです。
 オシムの教えを受けた日本代表は、南アフリカ大会では決勝トーナメントに勝ち上がりました。日本代表のロシア大会での活躍を期待しています。

(広島県医師会・隅田 昌之) 2018年05月26日(土)


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