健康情報

スーパー耐性菌

 近頃、抗生物質(抗菌薬)がほとんど効かないタイプの菌が出現し、死亡者も出て話題になっています。これは、スーパー耐性菌(多剤耐性菌)と言われています。耐性菌とは病気の治療に抗生剤を多用するうちに、生き延びるための抵抗力を持った病原菌のことで、複数の抗生剤が効かない菌をスーパー耐性菌といいます。
 スーパー耐性菌については、放っておくと2050年には最大で毎年1千万人の死者(現在のがんによる死亡者数より多い)が出るといわれています。昨年、日本で開かれた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)において、最重要課題として首脳宣言に対策強化が明記されました。早急な対策が必要ですが、私たちができることは、風邪だといって抗生剤を安易に処方、服用しないことです。風邪の原因はほとんどが、ウイルスによるもので抗生剤の効果は期待できないことを理解しておく必要があります。

(広島県医師会・津谷隆史) 2017年10月14日(土)


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