健康情報

がんの生存率の誤解

 国立がん研究センター(東京)が7月、がん生存率の最新全国推計を公表しました。全部位の5年相対生存率は62.1%という結果でした。これはがんになった人が62.1%助かるという意味ではありません。あるがんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかという数字です。
 もう少し具体的に説明します。厚生労働省による生命表(年齢ごとの余命)を参考にすると、80歳の男性が5年後まで生存する割合は約70%と計算できます。80歳男性で5年相対生存率が70%のがんが見つかった人を集めると、5年後まで生存している人は約50%という計算になるのです。

(広島県医師会・津谷 隆史) 2016年10月15日(土)


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