健康情報

心房細動と抗凝固薬

 心房細動の患者さんでは脳梗塞が6倍程度に増加します。心臓内にできた血栓が脳に飛ぶためで、心源性脳梗塞と呼ばれます。十数年前に当時の総理大臣や有名な元野球選手がこの病気にかかって以来注目されるようになりました。血液が固まることをほどほどに抑える抗凝固薬の内服を続けることで、心源性脳梗塞をかなり予防することができます。他方、胃潰瘍などの出血の原因があれば、出血しやすくなりますが、これを恐れるあまり適切な内服をしなければ心源性脳梗塞のリスクが高まります。心源性血栓は大きな脳梗塞につながる特徴があり、命が助かっても重度の後遺症を残します。抗凝固薬が必要と医師から言われた方は、きちんと内服しましょう。

(広島県医師会・加世田 俊一) 2016年09月10日(土)


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