健康情報

手指のしびれ

 手指がしびれる、あるいは痛む場合、一般的には頸部(けいぶ)からくるものと思われ、整形外科に精査を希望して来院されます。頸椎(けいつい)が悪い場合は、首を前屈したり、後屈したりすると、上肢や背部に痛みやしびれを来すことが多く、エックス線や磁気共鳴画像装置(MRI)の検査で、椎間板の異常が見つかることがあります。
 しかし、それ以外の原因で手指の痛みやしびれを来すことがあります。その一つが、手根管症候群です。これは手首の正中神経が手首を曲げた時に横手根靱帯(じんたい)という部分で圧迫され、母指、中指、人さし指、薬指の一部がしびれたり、痛んだりする病気です。母指で物をつまむことが難しくなることもあります。正中神経のまひですから、尺骨神経領域の小指や薬指にはしびれ、痛みはきません。手首を曲げると痛みとしびれが強くなり、朝方に症状が強くみられることがあります。
 症状を緩和するには、手首を曲げないようにすることが大切で、そのためには肘を伸ばしておくとよいです。症状がひどい時は、その部位にステロイドの注射をすることもありますし、消炎鎮痛剤の内服による治療もあります。手指のしびれがある場合は整形外科を受診し、診断をしてもらうのがよいでしょう。

(広島県医師会・平松 恵一) 2016年07月16日(土)


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