健康情報

腎臓の涙

 腎臓の涙をご存じですか? 尿たんぱくのことで、腎臓が警告を発している状態です。太い動脈から直接出ている細動脈の障害を反映していることがあり、腎臓病のみならず、心・脳血管障害の自覚症状が出る前から表れる兆候です。治療して尿たんぱくを減らせば腎障害の進行が抑制できたり、心筋梗塞の発症率を下げたりすることができます。これらの疾患の早期症状は自覚し難く、全身の倦怠(けんたい)感やむくみ、息切れ、胸痛などの重い症状が出てからの受診では大変な治療や生活上の制限が必要になります。健診などで尿たんぱくを指摘されれば、かかりつけ医に相談してください。必要ならば専門医で精査を受け、早期から包括的に治療することで、将来の生活の質や生命予後が向上しますよ。

(広島県医師会・丹治 英裕) 2016年02月27日(土)


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