健康情報

コンピューター断層撮影(CT)検査は、がんになるのか

 最近、福島原発事故の影響か、何回も放射線検査を受けることを心配する患者さんが増えているようです。エックス線写真、消化管透視検査、CT検査、PET検査などは、いずれもエックス線を使います。これらの検査で、がんになる可能性が増えるかどうかは、科学的に明らかにされていません。しかし、検査の回数が増えれば、がんになる可能性が高くなることは否定できません。仕事上で放射線を浴びた場合の職業被曝(ひばく)の量には制限がありますが、エックス線を使った検査による医療被曝にはそれがありません。ただ被曝を恐れて検査を受けないと、がんを発見することができません。また、がんになった場合、治療効果をみたり、再発をチェックしたりすることもできません。最近では、機械的に医療被曝を抑える試みもなされています。被曝を恐れて、検査を受けないことのほうが危険のように思えてなりません。

(広島県医師会・内藤 晃) 2015年12月26日(土)


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