健康情報

血圧原理主義?

 「昨夜、突然、血圧が急上昇したからびっくりして受診しました」と話される患者さんが時々おられます。極端な場合には、不安になって計り直すたびに、更に血圧が上昇し、ついには救急車で来院されます。こんな時、私は必ず「なぜ血圧を測ったのですか」と尋ねます。血圧を測るきっかけになった症状のほうが大事だからです。その症状の方が原因であって、血圧上昇はそれに伴う不安や緊張による結果にすぎません。血圧上昇が全ての原因であると思い込む方がおられますが、因果関係が逆です。具合の悪いときに図った血圧値は血圧管理に役立ちません。体の異変を感じた時ではなく、定時に血圧を測定するようにしましょう。また、その時々の血圧値に一喜一憂せず、長い目で見る高血圧管理が大切です。

(広島県医師会・加世田俊一) 2015年08月15日(土)


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