健康情報

痛みについて

 痛みは誰でもしばしば経験する不快な感覚ですが、医学的には極めて難しい難問の一つです。最大の問題は痛みを客観的に評価する物差しがないということです。
 痛いと言って来られて、明らかな外傷や、骨折、がんの浸潤、帯状疱疹(ほうしん)の痕-など、目に見える病変があれば比較的容易に診断できます。しかし、エックス線や血液検査でも全く異常が出ない場合は、われわれも非常に難渋します。
 私が診療している線維筋痛症もその一つです。多くの場合、患者は激しい全身痛を訴えますが、現在の検査法では異常が全く見つかりません。このような痛み治療の第一歩は、原因を探る周囲の関係者の真摯(しんし)な対応から始まります。

(広島県医師会・弘野正司) 2014年01月03日(金)


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