禁煙コーナー

禁煙に関するコラム

受動喫煙防止

広島県医師会常任理事 山田 博康

 カープ37年ぶりのリーグ連覇、8度目のリーグ優勝おめでとうございます。根本監督時代、ピッチャーでは安仁屋、外木場、白石が活躍した時代からの大のカープファンとして、1年間感動を与えてくれたカープに感謝し、来たるクライマックスシリーズ、日本シリーズでの健闘を期待します。禁煙コーナーでもあり一言追加。ベイスターズはチームで禁煙であり、タバコを吸う選手は獲らないと何かの記事で読んだ記憶があります。このことから今からのカープの好敵手は、阪神や巨人ではなく、ベイスターズだと思います。プロは紙一重の能力差の勝負だから、まさにタバコによるほんの少しの能力の低下が数千万の年俸の差になるのです。
 この禁煙コーナーには私はもう数度投稿しました。最近は飲食店の受動喫煙について特に持論を述べてきました。主旨(私の希望的考え)は、①飲食店はすべてのお店が禁煙であるべきだ、なぜならば、②タバコを吸った状態では、食べ物の味は分からない、食事を味あわないで食べるのは、餌を食べる(言葉が汚く、すみません)、あるいは生命維持のため飲みこむ、または胃管で胃内に注入する状態と同じだ、③食事中に他人のタバコの煙で邪魔されるのは最悪だ、④自慢の料理を出す有名店のシェフがタバコを吸っている人に食事を提供することが信じられない、美味しいと食べてもらいたくないのか?だから⑤ミシュランガイドなど、美味しい食事を紹介するガイドブックは、喫煙可能店は最初から対象外にすべきだ、⑥飲食店経営者に言いたい、喫煙者は2割に過ぎない、8割は非喫煙者、どちらを相手に商売をするのか、⑦飲食店は、喫煙店か、禁煙店かを表示すべきだ、分煙といういい加減な、まやかしの店は喫煙店とかわりない。
 広島県では昨年4月に条例が施行されました。屋内における受動喫煙の防止が記載され、「施設の管理者は、施設の入り口に『禁煙』『分煙』又は『喫煙可』の表示をする義務がある」。一方、厚生労働省案は今年3月に示されましたが、自民党議連の反対でなにも決まりませんでした。そのような中、東京都の小池百合子知事は9月8日の定例記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、飲食店を含め多数の人が利用する施設の屋内を原則禁煙とする罰則付きの受動喫煙防止条例を制定すると表明し、基本的な考え方を公表しています。東京都は国際オリンピック委員会(IOC)が掲げる「たばこのない五輪」の実現に向け、国に先行して防止に乗り出すとのことです。この東京都案について、産業医大の大和浩教授が解説しています。「3月に示された厚生労働省案よりも踏み込んでいるのは以下の2点。①バー、スナック等の除外基準の面積を30m2以下と明記したこと(厚生労働省案では明確な基準は示されていなかった)②従業員を使用しない店、又は全従業員が同意した店、かつ未成年者を立ち入らせない店は、利用者が選択可能な掲示を義務付けた上で、喫煙禁止場所としない」とより具体的に、かつ飲食店の従業員が受動喫煙から保護されていることだそうです。
 このように受動喫煙防止に関して後発国の日本でもやっと受動喫煙防止の胎動が起こり始めたのです。この胎動を大きなうねりに変えていきましょう。

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